画像レベル補正 (AdjustImageLevels)
概要 (What is it?)
AdjustImageLevels ノードは、Photoshop のレベル補正ツールと同様のプロフェッショナルな画像補正機能を提供します。入力レベル(シャドウ、中間調、ハイライト)と出力レベルを細かく制御でき、画像の階調範囲(トーンレンジ)やコントラストを精密に調整できます。
使用する場面 (When would I use it?)
以下のような場面でこのノードを使用します:
- 画像のトーンレンジ(階調)を微調整したい場合
- シャドウとハイライトを個別に調整したい場合
- ガンマ補正で中間調の明るさをコントロールしたい場合
- ハイコントラストまたはローコントラストな効果を作りたい場合
- 露出不足や露出過多の画像を修正したい場合
- 複数の画像間で階調特性を一致させたい場合
- 特定の出力仕様に合わせて画像を最適化したい場合
使い方 (How to use it)
基本セットアップ
- ワークフローに AdjustImageLevels ノードを追加します
- 画像ソースを "input_image" 入力に接続します
- 入力および出力レベルのスライダーを調整します
- 処理された画像が "output" パラメータから出力されます
パラメータ一覧 (Parameters)
入力レベル (Input Levels)
-
shadows(0〜255、デフォルト: 0): 入力シャドウレベル(黒レベル)
- この値以下のピクセルは出力シャドウ値にマッピングされます
- 値を上げると、より多くの暗部ディテールが切り詰められ(黒つぶれ)、黒が引き締まります
-
midtones(0.1〜10.0、デフォルト: 1.0): 中間調調整(ガンマ値)
- 1.0 未満: 中間調を明るくします
- 1.0 超: 中間調を暗くします
- 1.0: 変更なし
-
highlights(0〜255、デフォルト: 255): 入力ハイライトレベル(白レベル)
- この値以上のピクセルは出力ハイライト値にマッピングされます
- 値を下げると、より多くの明部ディテールが切り詰められ(白飛び)、白が強調されます
出力レベル (Output Levels)
-
output_shadows(0〜255、デフォルト: 0): 出力シャドウレベル
- 入力側のシャドウがこの値にマッピングされます
- 値を上げると、最暗部が明るいグレーになり、全体的にコントラストが和らぎます
-
output_highlights(0〜255、デフォルト: 255): 出力ハイライトレベル
- 入力側のハイライトがこの値にマッピングされます
- 値を下げると、最明部が沈み、全体的に暗くなります
出力 (Outputs)
- output: レベル補正設定が適用された調整後の画像
使用例 (Example)
典型的なレベル補正ワークフローの例:
- LoadImage を使用して画像を読み込みます
- その画像を AdjustImageLevels ノードの "input_image" パラメータに接続します
- スライダーを調整して画像を改善します:
- 暗部ディテールを締めるために shadows を 20 に設定
- 中間調を明るく起こすために midtones を 0.8 に設定
- 明部の白飛びを防ぎつつ整えるために highlights を 240 に設定
- シャドウの沈み込みをわずかに緩和するために output_shadows を 10 に設定
- まぶしすぎるハイライトを抑えるために output_highlights を 245 に設定
- "output" を DisplayImage に接続して結果を確認します
重要な注意点 (Important Notes)
- リアルタイムプレビュー: スライダーの調整はリアルタイムで反映されます
- RGBA のサポート: RGBA 画像の透過チャンネルはそのまま保持されます
- プロ品質の処理: 正確なレベル補正を行うためにルックアップテーブル(LUT)を使用しています
- 妥当性の検証: 正常な動作を保証するため、ノード内部で常に
shadows < highlightsであることが検証されます
よくある問題 (Common Issues)
- 変化が見られない: スライダーをデフォルト値から動かしているか確認してください
- 過剰な加工感: 極端な値を設定するとディテールが失われやすくなります。まずは控えめな微調整から試してください
- クリッピング(白飛び・黒つぶれ): shadows を高く設定しすぎたり、highlights を低く設定しすぎると階調情報が失われます
技術的な詳細 (Technical Details)
このノードは以下の 3 ステップのパイプラインで処理を行います:
- 入力レベルの適用: shadows および highlights に基づいて入力範囲をクリッピングし、スケーリングします
- ガンマ補正: べき乗変換(Power-law transformation)を使用して中間調を調整します
- 出力レベルの適用: 処理されたピクセル値を出力範囲(output_shadows 〜 output_highlights)にマッピングします
これにより、プロ向けの写真編集ソフトウェアに搭載されているレベル補正ツールと同等の機能を提供します。