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オーバーレイの追加 (AddOverlay)

概要 (What is it?)

AddOverlay ノードは、FFmpeg の描画ブレンドモードを使用して、ベース動画の上にもう 1 つの動画または画像を重ね合わせて合成(コンポジット)します。業界標準のコンポジットソフトウェアに準拠した多様なブレンドモード、チャンネル選択、サイジングをサポートしています。

使用する場面 (When would I use it?)

以下のような場面でこのノードを使用します:

  • 動画にフィルムグレインやノイズ効果のループ素材を重ねたい場合
  • 複数のビデオレイヤーを合成したい場合
  • ウォーターマークや透過ロゴを動画にオーバーレイ配置したい場合
  • レイヤー構造を必要とする特殊効果を追加したい場合
  • 動画のコンポジットプロジェクトを構築したい場合
  • ビンテージ調や質感のあるテクスチャを映像にブレンドしたい場合

使い方 (How to use it)

基本セットアップ

  1. ワークフローに AddOverlay ノードを追加します
  2. ベース動画を "video" 入力に接続します
  3. オーバーレイする動画または画像を "overlay_video" 入力に接続します
  4. ブレンドモード(blend_mode)を選択し、強度(amount)を調整します
  5. ワークフローを実行して映像を合成します

パラメータ一覧 (Parameters)

  • video: ベースとなるビデオコンテンツ(VideoArtifact および VideoUrlArtifact をサポート)

  • overlay_video: ベース動画の上に重ねる動画または画像(VideoArtifact, VideoUrlArtifact, ImageArtifact, ImageUrlArtifact をサポート)

  • blend_mode: オーバーレイをベース動画とどのように合成するか(デフォルト: "overlay")

    • overlay: アルファブレンドによる標準的なオーバーレイ
    • screen: スクリーン(明るく合成。ホコリや傷、光の粒子の合成に最適)
    • lighten: 比較(明)(オーバーレイがベースより明るい部分のみを合成)
    • softlight: ソフトライト(フィルムグレインの自然な馴染ませに最適)
    • grainmerge: グレインマージ(フィルム粒子やノイズ効果のブレンドに推奨)
    • grainextract: グレイン抽出
    • glow: 発光・グロー効果
    • hardlight: ハードライト合成
  • amount: オーバーレイ効果の強度(0.0〜1.0、デフォルト: 0.5)

    • 0.0: 効果なし(元のベース動画のまま)
    • 0.5: 50% の効果強度(デフォルト)
    • 1.0: 100% の最大強度
  • processing_speed: 処理速度と出力品質のバランス(デフォルト: "balanced")

    • fast: 最速処理、品質は控えめ(ultrafast プリセット、CRF 30)
    • balanced: 速度と品質のバランス(medium プリセット、CRF 23)
    • quality: 最高品質、処理時間は長め(slow プリセット、CRF 18)

出力 (Outputs)

  • video: オーバーレイが合成された動画(他のノードに接続可能)

使用例 (Examples)

例 1: フィルムグレインのオーバーレイ

  1. ベース動画を AddOverlay の "video" 入力に接続します
  2. フィルムグレイン動画を "overlay_video" 入力に接続します
  3. "blend_mode" をノイズ効果に適した "grainmerge" に設定します
  4. 控えめな効果にするため "amount" を 0.3 に設定します
  5. ワークフローを実行すると、フィルム粒子が美しく馴染んだ動画が生成されます
  6. 出力ファイル名は {original_filename}_overlay_grainmerge_amount0.30.{format} となります

例 2: ロゴマークのオーバーレイ

  1. ベース動画を AddOverlay の "video" 入力に接続します
  2. 透過情報を持つ PNG ロゴ画像を "overlay_video" 入力に接続します
  3. アルファブレンドを行うため "blend_mode" を "overlay" に設定します
  4. ロゴをくっきり表示するため "amount" を 0.8 に設定します
  5. ワークフローを実行すると、ロゴが合成された動画が生成されます

例 3: レトロ・ビンテージ動画の総合演出

  1. ChangeSpeed で動画のフレームレートや再生速度を調整
  2. AddColorCurves で "vintage" プリセットを適用
  3. AddOverlay でフィルムグレインテクスチャを追加
  4. "blend_mode" を "grainmerge"、"amount" を 0.4 に設定
  5. 完全なビンテージ調の映像作品が完成します

重要な注意点 (Important Notes)

  • オーバーレイ動画は、ベース動画の尺(再生時間)に合わせて自動的にループ再生およびトリミングされます
  • 透過背景を持つ PNG 静止画もオーバーレイ素材として完全にサポートされています
  • 業界標準に準拠した一貫した結果を得るため、ノード内部でリニア RGB 空間でブレンド計算が行われます
  • オーバーレイは自動的にベース動画の中央に配置されます

技術的な詳細 (Technical Details)

このノードは FFmpeg のブレンドモード機能を使用しており、アルファ合成用の overlay フィルタと、各種数式ブレンド用の blend フィルタを自動で切り替えて処理します。業界標準のコンポジットツールと同等のブレンド挙動を実現するため、リニア RGB 色空間への自動色変換を適用しています。